長いです。まとめが下手でごめんなさい。でもあれもこれも伝えたい内容でして。
4月28日、アクロスのイベントホールで行われた
「大切な子供の睡眠~『キレる』世界から守ろう」というセミナーへ参加してきました。
子供の睡眠の大切さはよく聞くけれど、実態を知ってとても驚きました。
まず、完璧に大人の生活リズムに子供が付き合わされているということ。
人には「体内時計」というものがあり、
光を感じて 「朝は起きる」 「夜は寝る」 という仕組みになっています。
だから「夜」寝ることが大切。夜更かしでどんなに眠たくて「朝」寝ても
体は朝を感知していますから、質のよい眠りではないのだそうです。
ところが、今は 「夜」を 「暗さ」 を感じることができません。
塾で明るすぎる照明をあび、帰りにコンビニのこれまた真昼のような明かりを浴び・・・。
帰ってきた家ももちろん明るい。
これでは体はいつまでたっても「夜」を認知できないですね。
特にコンビニの2000ルクスという明るさは、5分いただけで夜の睡眠に影響するそうです。
脳を育てるセロトニンは1~5歳の間に多量に分泌されます。
夜多く出るので、体が明るさを認知してしまうとでにくい!
・・・ということは、夜型生活は脳が育たない。
塾に行かせるのが悪いんじゃない。携帯が悪いんじゃない。
塾に行かざるを得ない受験制度、学校の授業の質、携帯を持たせる環境がわるい。
そして、それを作ったのは、大人である
というようなことを先生が言われたとき、はっとしました。
脳は学習だけではなく、感情もコントロールするところ。
健やかに育ててあげたいと、思いました。
寝る3時間前、少なくとも1時間くらい前は照明を落とすといいそうですよ。
最後の先生は、幼児虐待についてのお話でした。
時間がなく、とても早い説明だったけれどものすごくショッキングでした。
子供への虐待。
暴力によるものや言葉によるもの、性的暴力。
63% ←何の数字だと思いますか?
幼児が受けた虐待のうち、
実の母によるものの割合です。
とても、悲しい現実です。
半数以上。一番甘えたいはずの母親に。
仔猿をぬいぐるみの猿に育てさせると、仔猿は凶暴なサルに育ったいう実験は
1950年代に行われており、とうの昔に母親の愛情の不可欠さは 証明 されています。
親からの愛が無くなると身体的成長も遅くなる、というデータもありました。
優しい言葉で成長ホルモンはものすごく増えるんだそうです。
虐待を受けた人の脳は萎縮している箇所があることが多い、と。
例えば視覚をつかさどる部分の萎縮がみられる、親に性的虐待を受けた女性。
これ以上辛いものを見たくない、という防御反応で萎縮したとしたら・・・。
脳はとても悲しい適応をしたことになります。
他にもキレそうになる感情を押さえる部分が萎縮したりする人もいました。
こうやって消えない傷となって残ったトラウマと、
萎縮して正常にコントロールできない脳を子供が持ってしまったら・・・
そうです、その子も虐待をする可能性が高い、連鎖するんですね。
ストレスを一人で抱え込まない。
育児でいらいらすることがあったら一緒に外に出てみる、とか
誰かに頼んで一人の時間を作るとか。
育児雑誌には統一性がないし、話せる人もなく、自分の主観で他人の子と比較してしまう、
そんなママ達はたくさんいます。
虐待は確かによくない。
でも、人が 一人で 出来ることってそう多くないはず。
・・というと、
電気がなくて釜でご飯を炊き、薪で風呂を沸かして、
丸一日家事に追われた時代は虐待だらけだったのか!?と反論する人もいます。
昔はね、おじいちゃんおばあちゃんがいたんです。子供を見てる人が。
核家族化して、たった一人で、って結構大変ですよ。
まとまらないんですけど、スローな生活、そして人とのかかわりを見直すべきなのかも。
不便だからこそ時間を「有効に」使い、人と助け合った時代はもう戻ってこないのかな。